歯を失った方へ

歯を失ってしまった時に、そのままの状態で放置してしまう方がいらっしゃいます。しかし、歯はお互いの力のバランスで良い状態が保たれているため、1本歯が抜けた状態を放置しておくだけでも、隣の歯は倒れてきて、対合歯(噛み合わせていた歯)は伸びてきます。そして、いずれは歯並び全体が崩れて、他の歯まで失ってしまうリスクが高まります。このような状態になると、いざインプラントや入れ歯やブリッジといった治療を受けたいと思っても、まずは矯正治療で歯並びを治さないと他の治療は受けられないといったことになります。万が一歯を失うことがありましたら、速やかに治療を受けるようにしてください。

予防の習慣を

歯を失ってしまった際には、インプラント・入れ歯・ブリッジといった治療を受けることができますが、やはりどれも元々持っている自分の歯には敵いません。できることなら、自分の歯を一生使い続けることができるように、きちんと管理しておくことがお勧めです。

以前は、歯は「悪くなったら治療する」という認識が一般的でしたが、現在は「悪くならないよう予防する」という考えが広まってきており、当院にも多くの方が予防のためにご来院されています。予防をすることで、結果的に時間も費用も抑えることができ、何よりも二度と生えてくることのない自分の歯を守ることに繋がります。これまで予防の習慣がなかった方は、まずは現在の自分のお口の中の状態を知るところから始め、必要な予防を行っていくようにしましょう。

歯周病ケアで、歯を守る

虫歯で歯を失ってしまうこともありますが、大人になってから特にケアが必要なのは歯周病です。歯周病は虫歯のようなわかりやすい痛みがないため、知らない間に進行していき、歯を支えている骨を溶かしてしまうことになります。歯の見えているところがどんなに健康でも、それを支えているところが崩壊してしまえば、歯を失ってしまうことになります。実際、歯周病は日本人が歯を失う原因第1位になっており、大人になると8割の方が歯周病に罹っていると言われています。歯磨きの見直しや定期的な歯科医院でのクリーニングで、きちんと歯周病ケアをしていきましょう。

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